先日(3月15日)に「土地貸し(その2)」としてご紹介した案件とは別のお客様の事例をご紹介します。
地権者:O様
発電事業者:P社
発電事業者:Q社
自称情報通:R氏(O様の知人)
O様は太陽光発電事業者に土地を賃貸することを考えられており、P社及びQ社の2社から提案を受けておられます。
P社・Q社とも大手で、長期間土地を貸す相手としては申し分ない企業です。
P社とQ社が提示した賃料はそれほど開きがなく、弊社から見ても妥当な水準でした(むしろ相場より好条件でした)。
O様はP社と契約する方向で詳細を詰めていたところ、突然R氏から「その賃料の2~3倍で借りる企業がある」との情報を聞かされ、話が振り出しに戻ってしまいました。
R氏はO様の案件に関心を持っている特定の企業がある訳ではないのに、無責任な情報をO様に吹き込んだのです。
この日からO様の迷走が始まりました。
R氏は具体的な企業を紹介するどころか、「多数の会社に声を掛けて、入札させればもっともっと高く貸せる!」とO様を動かそうとします。もちろん、R氏は口ばかりで行動を起こしません。
O様はご自分で段取りできないため、弊社に相談されました。
しかしながら、弊社からは信頼できる借り手としてP社とQ社を紹介しているので、この2社以外をご紹介することはできませんし、何よりも2社が提示した金額の2倍以上の賃料を出せる(まともな)企業はありません。
O様は地元の中堅以上の企業に個別に交渉を持ちかけました(全て飛び込みです)が、R氏が吹き込んだ金額を相手に提示したために全滅だったようです。
その後、O様から再び弊社に相談がありました。
結局P社と契約されるのかと思いきや、P社に値上げ交渉して欲しいとの要請でした。
また、発電した電気の買取価格が42円→37.8円に引き下げられることについて、O様はR氏から「買取価格の引き下げは土地所有者だけが損をする」と聞かされたようで、O様の損(?)をP社にもいくらか負担させたいと考えておられました。
R氏の発言の真意は不明ですが、間違った情報をO様に吹き込んで、O様をますます混乱させています。
O様はR氏を信用されており、R氏の発言を100%信じ切っているため、賃料に関して弊社やP社・Q社の言うことは全く信じていただくことができません。
ちなみにR氏がどのような人物かを調べたところ、詳しいことはつかめなかったものの、少なくともこの案件についてはO様から賃料の一部を受け取ることが目的のようでした。P社が提示した賃料より高くなった場合、差額の半分をR氏が受け取る約束のようです。
現在、O様の案件は話しが中断しています。
太陽光発電の導入は期間限定で、しかも出来るだけ早くする必要があります。
売電単価は年々引き下げられる見込みです。
土地貸しをご検討の方は、正しい情報に基づいた行動をとってください!